大人になった今なお、大好きなアニメ

 1999年。当時小学生だった私は、ある一つのアニメ作品に魅了されました。
 作品名は「デジモンアドベンチャー」――今なお根強い人気を持ち、2016年現在、シリーズの続編が全6章予定のうち、第3章まで劇場公開されているアニメです。これまでも様々なシリーズが放送されてきましたが、今回はシリーズ第1作、「初代」「無印」などと呼ばれている作品について語りたいと思います。
 そもそもデジモンとは、当時大流行した携帯育成ゲーム「たまごっち」にバトル要素を加え、男の子向けに開発された携帯ゲーム機「デジタルモンスター」の略称であり、その世界観を元に作られたアニメが「デジモンアドベンチャー」となります。また、アニメでは人間の子供とパートナーのモンスターという関係性から、同じく当時から大流行していた「ポケットモンスター」と比較されることも多いと思います。私自身、至極個人的な事情でポケモンからデジモンへ移った身ですが、どちらも素晴らしい作品であると考えています。
 アニメ版の物語は、主人公ら7人が小学校のサマーキャンプへ出掛けた際、突然デジモン達の住む世界――デジタルワールドへ飛ばされてしまうという、いわゆる異世界召喚モノとなります。7人の「選ばれし子供達」はそこでそれぞれのパートナーデジモンと出会い、デジタルワールドと現実世界の両方を救う為に旅をし、邪悪なデジモン達と戦っていきます。
 デジモンは、パートナーの子供が精神的に成長する度、強く進化していきます。まだ小学生の主人公らにとって見知らぬ世界での旅は過酷なもので、時には仲間と衝突してしまうこともありますが、それが互いの心を成長させていきます。
 また、本作では子供向けアニメには珍しいシビアな家庭環境を持つ子供が多く、デジタルワールドで少しずつ成長した子供達は、やがてそれぞれの抱える問題とも正面から向き合おうとしていきます。私が小学生だった当時は、ただデジモンが格好良くて、新しいデジモンが出る度にワクワクしていただけでしたが、後に改めて観ると、彼らの成長に感動さえ覚えました。
 長い旅を経てついに世界を救った子供達とそのパートナーデジモンですが、最後に彼らを待ち受けていたのは〝別れ〟でした。世界を繋ぐゲートが閉じてしまう為、離れ離れになってしまう彼らは、それぞれのやり方で別れを済ませ、そして子供達は現実世界へと戻っていきます。この最終回は、故・和田光司さんの歌われた主題歌「Butter-Fly」と相俟って、今なおアニメファンの間で名シーンと語られることの多い、素晴らしい最終回でした。私も当時は幼いながら、最後のシーンで鳥肌が立ったのを憶えていますし、先日配信サイトで行われた一挙放送を見て、大人になった今でも思わず涙を堪えなければなりませんでした。
 正直、この作品について語り出すとキリがありません。細田守監督の手がけられた前日譚の劇場第1作や第2作「ぼくらのウォーゲーム!」、続編の「02」もありますし、さらに最新作「tri.」もあります。とてもこの場だけでは語り尽くせません。
 ただ一つ言えることは、私にとってこの作品は、生涯の宝となるものだということです。ビアンコロールは効果ないの?